「共通するのは勇気と勇敢さ。熱いハートと勢いを持っている」
「オカザキはまず身体的な強さが武器。機械みたいに走るし、木のようにどっしりとボールを前線で収める。本当に強くて『大きな木』みたいな選手だよね。一方、ヨッチの方は少し小さくて細い印象だが、彼は非常にクイックだ。
2人に共通するのは戦う勇気と勇敢さ。ヨッチも物凄く熱いハートと勢いを持っている。ゴール前での競り合いなんか見ていると、まさに『ファイター』だと実感するよ。
プレーエリアを見ると、岡崎はゴールに近い中央のエリアで主戦場とし、強さを生かしてボールをキープしてサイドに流したりする。ターゲットマンとして非常に重要な起点になっていた。
しかし、ヨッチはそこまでのパワーはないから、サイドに流れてより幅広いプレーをする。その方が彼の速さが生かされるからね。ヨッチが外に流れれば、マリはゴール前の高い位置を取りやすい。2人が2トップ気味にやっているのはそういう特性の違いがあるね。今のマインツにとって攻撃を安定化させている大きなポイントだと思う」
こうした周囲からの支持を得て、武藤にはより大きな飛躍が求められるところ。とりわけゴールという結果については、本人もより強調している通りだ。前線のパートナー・マリがここまで6点でブンデスリーガ得点ランキング4位につけているのを見ると、危機感を募らせるのも理解できる。
武藤はいかにして岡崎という偉大な先輩を超えていくのか。周囲もそこを楽しみに見守っていくことだろう。
【了】