最大の目標は「日本のトップ15に入る」
反町体制になって4シーズン目で、指揮官の古巣ベルマーレに初めて勝った。天皇杯に限れば反町体制下では初めての4回戦進出であり、今シーズンにあげたすべての勝利のなかで初めての逆転勝ちだった。
松本のアニバーサリーとなる勝利に貢献した前田だったが、真価を問われる戦いはまだまだ先にある。
反町監督は「J1残留」という言葉を封印し、あえて「日本のトップ15に入る」という目標を掲げてきた。残留争いという言葉はどことなく悲壮感を想起させるが、一転して「トップ15」となればポジティブな意味合いを帯びてくるからだ。
年間総合順位で勝ち点27の16位にあえぐ松本は17日、勝ち点3差でJ1残留圏の15位につけるアルビレックス新潟のホーム、デンカビッグスワンスタジアムに乗り込んだ。
アルビレックスに勝てば目標へ近づき、それぞれの結果次第でヴァンフォーレ甲府、ベガルタ仙台、ヴィッセル神戸、サガン鳥栖をも残留争い巻き込むことができる大一番へ。
「アウェイでも大勢のサポーターがきてくれる。本当にありがたいことだし、だからこそサポーターの方々と勝利の喜びを分かち合いたい」
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