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驚きと募る不安…5-2快勝も支配率43.3%。バルサがラージョに敗れた“最大の長所”

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

支配率での敗北は2013年9月以来。しかも相手は…

 しかし、この純粋な守備力に関してリーグ戦38試合で21失点だった昨季>今季というかというと、決してそうではないはず。昨季から守備力は低かったといえる。

 昨季のバルセロナは支配率と前線の3人、メッシ、スアレス、ネイマールの爆発的な攻撃力によって守備への負担を大幅に減らしていたために失点が少なかったということだろう。

 今季の支配率と試合結果の関係性を見てみると、今節の次に支配率が低かったのは56.2%のセビージャ戦で1-4の敗戦、その次が58.7%のセビージャ戦で1-2の敗戦を喫している。つまり、60%を割る試合では必ず複数失点を喫しているということだ。

 加えて、このラージョという相手をバルセロナは特に苦手としている。前回、バルサが支配率で敗れたのは2シーズン前の2013年9月21日。この日の相手もラージョだった。ここ2シーズンの対戦では、この試合の46%を皮切りに56%、53%、55%と負けはしないものの極端に高い数字とはなっていない。

 とはいえ、ラージョの支配率が平均的に高いかというと決してそうではない。昨季が50%で今季はここまで53%といたって平凡な数字となっている。さらに試合自体は5試合全て勝利しているため、あくまで「ボールの支配」という点において苦手としている。

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