DFラインが翻弄。不安定さを見せていた守備陣
5-2。最終スコアを見れば快勝といっても差し支えのない点差だ。しかし、ここ数試合のバルセロナはどこかおかしい。
ラージョ・バジェカーノを本拠地カンプ・ノウに迎えた第8節、ネイマールがPK2本含む4得点にスアレスの得点のアシストを決めて全5得点に絡む大活躍を見せた。
メッシが不在という中で、この背番号11の躍動は重要といえる。加えて随所に見せたスアレスとのコンビネーションも今後に向けて明るい兆しとなるだろう。
それでも、試合後に出た「オプタ」のスタッツには驚きと不安の募る数字が並んでいた。
パス本数423本:507本、成功本数348本:424本、アタッキングサードでのパス本数94本:147本、パス成功率82%:84%、支配率43.3%:56.6%。
一見すると、何の問題もないように見える。支配率56.6%は少し低いくらいかなという感じだ。しかし、実はバルセロナの成績は左。つまり、最大の長所であるパスの本数でも精度でも、そして支配率でもラージョに劣っていたのだ。
実際、5点こそ取ったものの、14分に先制点を奪われ計2失点を喫するなど内容的には難しい試合だった。特に、今季開幕から目立つ前線からの守備にバルサのDFラインが翻弄され、守備は不安定さを見せていた。
CBの陣容は、ジェラール・ピケ、ハビエル・マスチェラーノ、トーマス・ヴェルメーレン、ジェレミー・マテュー、マルク・バルトラがいるものの、いずれの組み合わせでも守備力が懸念されている。