勝利のために必要な避けるべきこと
武藤は試合後に何度も「勝ち切る力が必要」と繰り返していた。一方で香川も「勝利が重要だった」と満足感を示した。「プレスをハメても細かい技術があって嫌な時間帯が続いた」と苦戦を認め、割りきってプレーしていたことを明かしている。
「(リズムを作れなかったことについては)仕方なかったです。1-0で勝っていましたし、焦りはなかったですし、ストレスもなかった。相手のプレスが速かったのもわかったので、前半はこれでしょうがないかなと」
香川は勝利のために「簡単なミスからの失点だけは避けたかった」と語った。また、リードを奪ってからは「最後のところで守れていたと思います。やっぱり最後の2センターバックがね」と守備陣を褒め称えている。
マインツの2失点はどちらも守備陣の組み立てミスをドルトムントに奪われてからのショートカウンターだった。また、武藤は“戦えていた”ものの、最後までマッツ・フンメルスとソクラテス・パパスタソプーロスの2センターバックを攻略できなかったのだ。
勝ち切るためには、ミスを減らし、最後の局面で決めきる力が必要だ。日本代表で10番を背負う先輩にブンデスリーガの洗礼を受けた武藤。欧州の壁を突破し、さらなる成長を遂げることはできるのだろうか。
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