デシャン監督の“嬉しいお悩み”となった中盤
そして、デシャン監督がもっとも頭を悩ませることになりそうなのが中盤だ。人材豊富なのは嬉しいお悩みでもあるのだが、これまで中核となっていたポグバ、マテュイディ、キャバイエの3人に加えて、今夏サウサンプトンからユナイテッドへ移籍した成長株のシュナイデルラン、そして今回の代表ウィークで2010年8月11日のノルウェー戦以来5年以上ぶりに招集されたラサナ・ディアラと、新たな先発候補が台頭してきた。
ディアラはかつてチェルシーやレアル・マドリーでプレーした経験豊富なMFだが、2014年夏にロコモティブ・モスクワから解雇された後、昨季はまる1シーズン、浪人生活を送っていた。
しかし今夏マルセイユに請われると、入団以降は主力として急な監督交代などで不安定になっているチームで屋台骨級の活躍をしている。
アルメニア戦では練習中に足首を傷めて欠場となったポグバに代わって中盤底でプレー。相手からのボール奪取から攻撃展開、という要所でブランクをまったく感じさせないプレーを披露した。
ボールタッチ数102はこの試合でのチーム最多。パスやタックルの成功数でも群を抜き、デシャン監督も「さすが、ハイレベルな選手らしいプレーをみせてくれた。これで中盤のオプションがさらに広がった」と絶賛した。
この日はポグバ欠場につきキャバイエと共存したが、来年のユーロではポグバーマテュイディーディアラの三角形で決まりだ、と報じる気の早いメディアもある。
招集を受けて「いろいろフラストレーションの多い時期を送っていただけに、今回の招集にはとてもモチベーションが上がった。今のチームは3年間ともに戦ってきたグループ。自分からみんなに順応していかなければならない」と謙虚に抱負を語っていたディアラは、納得いくパフォーマンスをみせたアルメニア戦後、「チームやスタッフが自分を温かく迎えてくれたおかげでとてもやりやすかった。今後につながる良いプレーができて満足している」と、やっぱり流行りの山賊ひげの風貌で充足感を口にした。