1.初の予選突破は5ヶ国。躍進した“小国”
史上初のEURO本大会へ進出したアイスランド代表【写真:Getty Images】
前回大会優勝のスペインやブラジルW杯王者のドイツなどが順当に予選突破を決めた一方で、今大会の予選では初の予選突破を遂げた国が躍進した。
初めて本大会行きを決めたのは5ヶ国。アイスランド、アルバニア、北アイルランド、スロバキア、そしてウェールズだ。いずれも国際舞台で陽の目を浴びる国ではなく、国としての規模も小さい国ばかりである。
『サッカーの強さ=人口の多さ』ではないことは確かであるが、欧州サッカー界では“小国”とされていた国々がその序列を覆そうとしている。アイスランドは人口わずか33万人で全194ヶ国中171位という人口の少なさ。ブラジルW杯ではプレーオフの末に惜しくも出場を逃したが、堂々のグループ2位通過を果たしている。
北アイルランドとウェールズは長く同じくイギリス内のイングランドに後塵を期しており、アルバニアはW杯も含めて初の主要大会だ。
しかし、彼らの冒険はここで終わりではない。来年、フランスで開かれる本大会でも“小国”たちの躍進に期待したい。