完全アウェーのイラン戦、守備での“デュエル”が重要に
二次予選のシリア戦に3-0で勝利し、グループ首位に躍り出た日本代表は13日にテヘランでイランと親善試合を行う。会場のアザディ・スタジアムは先月、二次予選のアフガニスタン戦でも使用されたが、今度は完全アウェーとなり、スタンドはイランのサポーターで埋め尽くされることが予想される。
イランは8日に日本のシリア戦より90分遅れてマスカットでオマーンと戦い、1-1の引き分けに終わっている。現在のメンバーは若いタレントが多く、ビルドアップなどでチーム作りの途上にある印象だが、ゴール前での迫力はアジアでトップクラスにあるのは間違いない。
日本は二次予選で無失点という結果が示す通り、対戦相手が“格下”だったことは差し引いても、ハイラインで高い位置からボールを奪うスタイルが機能している。ハリルホジッチ監督も現状はオフェンス以上に手応えを感じている様だ。ただ、無失点で終えたシリア戦もパスミスやロングボールの二次攻撃から危険なシーンを迎えており、相手のフィニッシュが精度を欠かなければ失点という場面があったことも確かだ。
シリア戦から変更されるメンバーにGKやDFラインが含まれるかは不明だが、イラン戦はこれまでより中盤でボールを持たれる場面や自陣で守る時間帯が増えることが想定される。できるだけ高い位置まで相手を追い込みながら、いざ深い位置でのディフェンスを強いられても指揮官が重視する“デュエル(局面での強さ)”を発揮して相手のアタッカーから自由を奪うことが生命線になる。