香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は11日、2日後に迫ったイラン戦に向けてテヘランでトレーニングを行った。
この日の午前中にイラン代表のプレーをビデオで確認したという香川真司は「個々の能力はシリアより高い」と印象を語り、「彼らのホームで、より厳しく来るんじゃないか」と警戒を強めた。
香川と対峙する相手は長身で屈強なDF陣になるが、「中で普通に競り合っても勝てないので、そういう意味では工夫しなければいけない」と崩し方を模索している。チームとして「ロングボールだけではやっぱり厳しい」と分析し、「しっかりと足元で、動き出しの準備だったり質っていうのはこの前よりさらに上げて、駆け引きをしていきたい」と自身のプレービジョンを明かした。
イラン戦はW杯予選の公式戦ではないが、FIFAランキングではアジア最上位をキープしており、世界と戦ううえで倒しておかなければならない相手だ。当然最終予選まで勝ち進めば再び対戦する可能性もある。
そしてテヘランのスタジアムをイランサポーターが埋め尽くすことも容易に予想できる。香川は「8万人の中でできることは、こういう国際試合ではなかなか経験できない」と述べ、「(自分たちが)進化してるのかっていうのは分からないですけど、相手も相手なので、まずは僕たちも勝ち続けて、ワールドカップであったり、ヨーロッパであったり、世界相手に戦っていかないといけない」と意気込む。
こういった強力な国々と対戦し、勝つことで自信が生まれる。香川が欲しているのはまさに「自信」の2文字。日本の10番は貪欲な姿勢で勝利のみを追求し続けている。
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