ドルトムントで目覚ましい活躍を見せるギンター
そこで少し注目を集めているのが、マティアス・ギンターだ。今季、トゥヘルによって右SBに起用されたギンターは、ドルトムントで目覚ましい活躍を見せている。
8日付の『キッカー』誌は「また、レーヴがギンターを同様に4バックの右で起用するようなことがあれば、これは全くもって理解できることだ」と記した。
こうしたラーム後の問題について、レーヴはまた次のように語っている。
「ヨナス・ヘクトルはまだとても若いが、この間はとてもよくプレーした。マティアス・ギンターとアントニオ・ルディガーはさらなる具体例だ」
また、今回は招集されてはいないが、ドルトムントで左SBを務めるシュメルツァーを来月のテストマッチで呼ぶ予定である。
そして実際に、レーヴはアイルランド戦で、右SBにギンターを起用した。77分間の出場となった。ドイツ代表が0-0で迎えた70分にアイルランドに先制を許したため、追いつくために77分にベララビと交代となっている。
ドイツ代表は、アイルランドに0-1で敗北を喫したが、グループDの首位に付けていることに変わりはない。いずれにせよ予選の突破は、ほぼ間違いないだろう。本大会の出場まで、あと“勝ち点1”という状況に変わりはない。
マリオ・ゲッツェは負傷で離脱となったが、戦力は補って余りある。最終戦はホームで、グループ5位のジョージアと戦う。
アイルランドに敗れた後で、ボアテングは言う。
「日曜日に僕たちは花火を打ち上げなければならない」
右往左往しながらも、欧州選手権予選は最終局面を迎えた。フランス行きのチケットは、手の届くところまで来ている。
そしてライプツィヒで迎えなければならない大団円は、ラーム後の問題の解決を含む新たな実験=挑戦の始まりでもある。
世界王者であっても、進化への意欲に限りはないのだ。
【了】