「日本人はプレミアへの野心がある」
――日本には常にリーグ上位を支配する「偉大」なクラブというものがこれまで存在していない。これについてはどう思う?
リーグが非常に混戦していると、中間に位置することは悪くないことだ。Jリーグがリーグ内に選手をもっと確保できれば、チームがより大きくなり、より多くの選手がそこでプレーをすることを望むようになるだろう。
Jリーグの運営方法は好ましい。クラブの構成も非常に良い。イギリスまたはイタリアのクラブでトップリーグで負債を抱えていないところはあまり多くない。日本の構造は非常に良い。
しかし、もちろん日本人選手は野心を持っている。彼らはテレビでプレミアリーグを見て、それが彼らの夢になっている。そうした野心をかなえたいと望む選手もいる。その場合、Jリーグに残留するように彼らに言うことはできないだろう。
それと同時に、欧州でプレーをしている選手たちも最終的には戻ってくる。それは良いことだと僕は思う。自分たちに何が合うのかを理解して、彼らは戻ってくるのだから。
偉大なリーグを作るには、高い報酬が必要だ。偉大な選手は巨額な報酬を望む。非常に分かりやすいことだ。
【了】
【編集部より】ジェイ選手はサッカーを通して恵まれない方々へのサポートを継続しています。本記事の原稿料は執筆者であるジェイ選手の意向により、ボランティア団体へ寄付致します。
プロフィール
ジェイ・ボスロイド
1982年、イングランド出身。アーセナルユースを経て、2000年にコベントリーでプロデビュー。以降、国内外のクラブを渡り歩き、今年よりジュビロ磐田に加入。2010年にはイングランド代表も経験。Jリーグでの登録名は「ジェイ」。
Twitter:@jaybothroyd