W杯の舞台で「3度目の正直」に燃える
「(攻撃的・守備的)どっちの準備もしてるし、自分たちは対応できると思う。もし相手が引いて来たら、細かいところでも1タッチ2タッチで速い攻撃をすれば、相手を崩せる自信はある。逆に前から来れば、それをはがせる武器を持ってる選手はいっぱいいるんで問題ない」と彼は言う。
勢いのあるシリアが攻めに比重を置いてきた場合は、逆に岡崎にチャンスが広がる。人数をかけて自陣を守る相手だと前線にスペースはないが、相手が前がかりになればその分、スペースが空く。彼の伝家の宝刀である「裏への飛び出し」を繰り返すことが可能になるのだ。
今年は格下の対戦が多く、彼の得意パターンがあまり出ていない。今回「原点回帰」を図れれば、かつてアジアキラーとしてゴールを量産した自分自身を取り戻せるかもしれない。
「W杯で負けてから、もう一度W杯に行きたいという気持ちを今も持っているので、その気持ちを明日出して、しっかり勝ちたいと思います」と、彼は大一番を前に改めて気を引き締めた。
過去2大会は悔しさばかりを味わったW杯の舞台で「3度目の正直」を見せるべく、シリア戦で「世界基準の決定力」を示すこと。それが日本の2次予選1位通過、そして世界舞台でのリベンジへの重要な一歩となるはずだ。
【了】