プレミアリーグでの鬱憤を晴らせるか
9月のアフガニスタン戦(テヘラン)でも2点を決めていて、日本代表でペースダウンした印象はないものの、新天地・レスターではゴールから7試合も遠ざかっている。
クラブではつねに献身的にボールを追いかけ、守備の貢献度は高いが、ゴール前のおいしいところは2トップの相棒・ヴァーディーに持っていかれている。その不完全燃焼感や物足りなさ今回のシリア戦を契機に払しょくしたいという気持ちは人一倍、強いはずだ。
「もともと自分はゴールへの意欲が強いけど、今プレミアリーグでなかなか取れない時期が続いている。代表の試合でまたゴールを取って、自分のゴールでチームを楽にできるという結果を出したいですね。
シリア戦みたいな試合で点を決めるには、みんなが飛び出ていくことがすごい重要。カウンターだったら、スピードやここぞっていう時の迫力が大事になってくるし、みんなそれは意識できている。サイドの決定的な場面でどう決めるかは個人の問題。その回数をどれだけ増やせるかってところが重要かなと思います」
こう話す岡崎は、相手に脅威を与えるアタックができるかどうかが、チームを勝利へと導く1点を生み出すカギだと見ている。
そのためにも、シリアの出方を見つつ、臨機応変に戦い方を変えられる柔軟性やインテリジェンスが求められてくる。ハリルホジッチ監督は相手が攻撃的に来る場合、引いてくる場合の両方を想定。選手たちに攻めのヒントを与えたという。
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