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FIFA倫理委員会、ブラッター会長を90日間職務停止へ。弁護士は否定

text by 編集部 photo by Getty Images

FIFA倫理委員会、ブラッター会長を90日間職務停止へ。弁護士は否定
FIFAのゼップ・ブラッター会長【写真:Getty Images】

 FIFAの倫理委員会は7日、調査の結果ゼップ・ブラッター会長に90日間の職務停止処分を科すと決めた。英『BBC』などが報じている。

 ブラッター会長には自身の立場を利用してFIFAに不利な契約を締結した背任と、UEFAのミシェル・プラティニ会長に対して不正に資金を提供した贈賄の疑いがかけられており、スイス当局から告訴されていた。

 これを受けてFIFAは倫理委員会を招集して独自に調査を進め、ひとまず90日間の職務停止という処分に至ったと見られる。ブラッター会長にはFIFAの主要スポンサー4社から即時退任の要求が届いていたが、職を離れる意思は見せていない。

 なおFIFAから未だ正式な発表はなく、倫理委員会で調査にあたった部門が職務停止処分を進言しただけで、裁定は改めて下される。

 この事態にブラッター会長は「私は不正行為の証拠なしに非難されている。本当にとんでもないことだ。これは捜査ではなく起訴だよ。私は(次期会長選が行われる)2月26日まで戦う。自分のために。FIFAのために」とコメントし、自身の潔白を主張している。

 またブラッター会長の弁護士のコメントを英『スカイ・スポーツ』が伝え「彼はFIFA倫理委員会からの通知を何も受け取っていない」と処分を否定した。そのうえで「(倫理委員会は)懲戒処分を勧告する前に証拠の徹底的な見直しが行われるだろう」と述べ、楽観的な姿勢を崩していない。

 職務停止処分は8日にも正式に決定されると見られている。審査部門のハンス=ヨアヒム・エッカート裁判官がブラッター会長と面会し、最終決断を委ねられていると各メディアは伝えている。

 今回の事件を報じた各メディアは揃って「ブラッターの時代はドラマチックな終焉に近づいている」「ブラッターの悪名高い治世は屈辱的な終わりに直面している」などと報じ、長くサッカー界を牛耳った“権力”が排除される未来を確信している。

【了】

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