バルセロナのDFアドリアーノ【写真:Getty Images】
バルセロナのDFアドリアーノは、現在クラブと契約延長について交渉中だが、来年3月までは答えを出すのを待つようだ。6日付け『ムンド・デポルティーボ』が報じた。
同紙によると、2013年に契約更新にサインしたアドリアーノとバルサは2017年6月まで契約を残しているが、最後の2016/2017シーズンはオプションである。
当初の移籍金は9000万ユーロ(約122億円)に設定されており、市場価格では下がるにしてもアドリアーノが望めば2016年の夏の移籍マーケットで、フリーで移籍出来ることになっている。返答の期限は来年3月15日までとされ、それまでに自身の未来を決めることになる。
アドリアーノにはローマから2018年6月まで年棒アップのオファーがあるが、今夏では移籍せずに残留を選択している。バルサ側はすでに契約延長のオファーを提示したようだが、年棒がネックとなり交渉はこう着状態となっている。
アドリアーノの決断を迷わせているのは、バルサのこの夏の補強にあるのかもしれない。昨季のチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦後に「ミランへ行く」と発言したブラジル代表DFダニエウ・アウベスはバルサが年俸アップを提示したため最終的には残留。
それに加えて、バルサはスペイン代表MFアレイクス・ビダルを獲得している。右サイドバックとウイングもこなせるA・ビダルは、バルサに下された補強禁止処分の影響でシーズン前半戦は公式戦に出場できないが、来年1月から出場可能となる。
左サイドバックにはジョルディ・アルバが完全に定位置を確保しており、けが人が続出する右サイドバックには本職は中盤のセルジ・ロベルトが起用されるなど、左右のサイドバックをこなせるアドリアーノになかなか出番が回ってきていない。今季は公式戦で3試合の出場に留まっている。
【了】