本田の発言は既に地元メディアへ…
にも関わらず、「誰がいいとか誰が悪いとかという話し合い(本田)」の末に戦犯として叩かれ続けるような状況では、それは違うという気持ちにもなるだろう。この重圧を考えれば、よくモチベーションを保って苦闘しているものである。
とはいえ、選手としてクオリティの向上は常に求められている。これはチームの状態には関係がないだろう。事実タスクをこなす一方、攻撃面での物足りなさは外野からも明らかだからこそ批判にもつながるのだ。
何より彼は、責任者として容易に批判の対象となる背番号を選んだ。「自信がないと10番は要求しないし、駄目だった時の反動も全て理解している」。これは入団会見の時に、彼自身が語った言葉だ。
経営者的な視点でチャンスを多く作れないチームを嘆くのも結構だが、少ないチャンスを活かして点につなげ、信頼を勝ち取るという道も追求して欲しいものである。もちろんそのためには練習から評価を挽回する必要があるが、ともかくミランのようなクラブを移籍先に選んだのもまた彼自身なのだ。
発言内容は、すでに地元記者たちの知るところとなっていた。知り合いの記者は「ナポリに学べ、さもないと再建は10年かかるか。これは面白いな」と本田に理解を示した一方、「自分のプレーについて彼自身はどう言ってたんだ? 何も触れなかったのか?」とも語っていた。
そして早速、今朝の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『レプッブリカ』には記事になっている。「ミランはどう取るのか分からない」と書かれていたが、事態はどう転がっていくのか。
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