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【現地レポート】序盤を終え、岡崎はプレミアで通用したのか? 低くはない評価とその先に求めるもの

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

基礎づくりは成功。さらなる目標へ向けて

【現地レポート】序盤を終え、岡崎はプレミアで通用したのか? 低くはない評価とその先に求めるもの
最も冷静に岡崎慎司を評価しているのは、案外本人ではないだろうか【写真:Getty Images】

 逆にいえば、そんな中で献身的なプレーをしつつ、当たり前のようにゴールを決める姿を期待されるのは酷なのかもしれない。

 最も冷静に岡崎慎司を評価しているのは、案外本人ではないだろうか。「元々のスタートが4番手だった」と自身の立場を分析したうえで、その後には「まだ始まったばかり。ここからがスタート」と続ける。

 この言葉どおり、岡崎のプレミア挑戦1年目はようやくスタートラインを越えたばかりだ。残り30試合、時間にして8ヶ月も残っている。

 思えばブンデスリーガ時代もブレイクまでに一定の時間を要した。自身が思い描くのは同じようなシナリオかもしれない。まずはチーム内での自分の立ち位置を確立し、チームに貢献する姿勢を貫く。

 最初の8試合を見ると、その基盤づくりはポジティブな方向に進んだと判断できる。毎試合見ていれば分かるが、チーム内での岡崎の立ち位置は試合を重ねるごとに明確になりつつあるからだ。

 献身的なうえ、低い位置でボールを受ければ中盤と前線をつなげる潤滑油になれ、さらに最近は意識的にファイナルサードで仕掛けている。

 目標としている2ケタ得点以上に向けて、試行錯誤を重ねて歩を進めているのである。

【了】

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