ダービーにふさわしい見応え十分の一戦
優勝争い、残留争い、開幕戦、決勝戦…サッカーにおいて、大きな盛り上がりを見せる状況は多々あるが、その中でもファンにとって特別な一戦といえるのが同じ街を共有するチーム同士によるダービーマッチだ。
この日、スペインの首都マドリードでは、アトレティコ・マドリーとレアル・マドリーがビセンテ・カルデロンで激突。試合内容はダービーにふさわしい見応えのあるものだった。
立ち上がりの11分、カルバハルのクロスをベンゼマが頭で合わせてアウェイのマドリーが先制。21分にはアトレティコがPKを獲得するもグリエーズマンのシュートをマドリーのGKケイロル・ナバスがストップ。
その後、フェルナンド・トーレスが何度か決定的な場面を迎えるもゴールには至らず前半は0-1でマドリーがリードして折り返した。
後半に入ると、アトレティコのシメオネ監督は20歳にして10番を背負うオリベル・トーレスに代えて22歳のカラスコを投入。さらに57分には右WGのコレアに代えてビエット、63分にはトーレスに代えてジャクソン・マルティネスと攻撃陣を次々入れ替え。早めの交代策で反撃を試みた。
しかし、それでもネットを揺らすことはできず時計の針は刻まれていく。マドリーのベニテス監督は、76分にはベンゼマに代えてコバチッチを投入してボールキープを狙う。
ところが、82分にアトレティコがビエットのゴールで同点に。ここからアディショナルタイム3分を含む11分間、両者は白熱の攻防を見せるも決勝点は生まれず1-1。勝ち点1を分け合う形となった。