ペップとトゥヘル。新たなライバル関係の誕生か
ドルトムントの最終目標は、再び「チャンピオンズリーグでプレーする」ことに他ならない。そのためのベストの成果をバイエルン戦で手にしようとする。相手がバイエルンであっても、「勝ち点3の問題」なのだという。アウェイのバイエルン戦で「勝ち点3」を手にすれば、来季のCL出場をぐっと手繰り寄せることになる。
バイエルンのスポーツ取締役マティアス・ザマーは「我々は今シーズン、歴史を記すことができる」と言う。ブンデスリーガ史上初の4連覇が、バイエルンの今季の目標であることは、周知の事実となっている。ドルトムントから「勝ち点3」を奪えば、誰も成し遂げたことのない4連覇をさらに確かなものとすることができる。
つまり4日の首位攻防戦は、異なる2つのイデオロギーがぶつかり合う「決戦」なのである。そして究極的には「勝ち点3の問題」、つまりミュンヘンで行われるのは、ただ目の前の勝利を掛けた試合、ということだ。
そしてバイエルン戦のBVBの先発は、次のようになるのではないだろうか。
【GK】ビュルキ、【DF】ギンター、ソクラティス、フンメルス、シュメルツァー、【MF】バイグル、ギュンドアン、香川真司、ロイス、ムヒタリヤン、【FW】オーバメヤン。
フンメルス、ソクラティス、香川、ギュンドアン、オーバメヤンをELサロニキ戦のギリシャ遠征に連れて行かなかったということは、何かアクシデントでもない限り、バイエルン戦で先発させるということだろう。
そして今回の決戦は、かつてグアルディラが幾度もモウリーニョと交えたような、「ペップ×トゥヘル」=新たな名勝負の始まりなのかもしれない。
【了】