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今季初得点の鳥栖DF吉田、宇賀神と互角に渡り合ったが「もっと守備に回させたかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

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吉田豊【写真:Getty Images】

 明治安田生命J1リーグ2ndステージ第13節が3日に行われ、サガン鳥栖は浦和レッズと1-1で引き分けた。

 守備から入った鳥栖だったが、23分に先制を許してしまう。浦和のホームでビハインドを背負うという苦しい展開となったが、31分に吉田豊が同点ゴールを奪った。

 中央で水沼宏太がボールを受けると、右サイドから猛烈な勢いで走り込んだ吉田にスルーパスが通る。宇賀神友弥との競争に勝った背番号23は、「ファーストトラップでいいところに置けなかった」が構わず左足を振る。これが名手・西川周作の足に当たり、そのままゴールへ吸い込まれた。

「シャドーのところにボールが入って、裏に飛び出すことを練習していた」と吉田。サイドから走り込む形は、練習から取り組んできたことだという。浦和相手にチャンスを多く作り出せないことはわかっていた。それだけに、あのゴールはチームを勇気付け、90分間ファイトする原動力となった。

 浦和の左WBの宇賀神とのマッチアップも見ごたえがあった。激しい肉弾戦を繰り広げるなど、一歩も譲らない姿勢を体現した。だが、吉田は反省点を口にする。

「もっともっと攻撃に参加して、(宇賀神を)守備に回させたかった」

 とはいえ、宇賀神のチャンスメイクは浦和の武器の一つ。そうした相手の長所を最小限に食い止めたのは評価できるだろう。

 この日のゴールは今季初得点となった。「2点目を取れるように前向きにいきたい」と意気込む。今節は、残留を争う松本山雅FCとモンテディオ山形が勝利したが、「目の前の試合のことだけを考えたい」と自分たちのプレーに集中する意思を示した。

【了】

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