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【J1 2nd第13節】松本に敗れた清水が崖っぷちに。山形は19試合ぶりの勝利で一歩前進

text by 編集部 photo by Getty Images

【J1 2nd第13節】松本に敗れた清水が崖っぷちに。山形は19試合ぶりの勝利で一歩前進
モンテディオ山形のディエゴ【写真:Getty Images】

 明治安田生命J1リーグ2ndステージ第13節の8試合が3日に行われ、全国各地で熱い戦いが繰り広げられた。

【松本山雅FC 1-0 清水エスパルス】

 降格を避けるために両チームとも負けられない一戦となったが、セットプレーが勝負を決めた。36分、岩上祐三が見事な直接FKを沈めてホームの松本山雅が先制する。

 この試合に負けてしまうと早ければ次節にもクラブ史上初のJ2降格が決まってしまう清水は後半に攻勢をかけるが、粘り強い松本山雅の守備を最後まで崩せず最少得点差で敗れてしまった。

 松本山雅は9試合ぶりの勝ち点3で逆転残留に向けて望みをつなぎ、またしても勝ち点を逃した清水は崖っぷちに立たされている。

【浦和レッズ 1-1 サガン鳥栖】

 首位争いから脱落しないためにも勝ち点3が必要な浦和は序盤から勢いよく鳥栖を攻め立て、23分に興梠慎三のゴールで先制点を手にする。

 一方の鳥栖は31分にこの試合最初のチャンスを吉田豊がゴールに変え、前半のうちに追いつくと、ゲームプランが上手く回りだす。ボールを支配する浦和に対し、しっかりと守ってカウンターという形がハマり何度もゴールを脅かす。

 エースの豊田陽平を欠く鳥栖は77分に早坂良太がフリーで飛び出してGKと1対1を迎えたが、西川周作が左足1本でスーパーセーブを見せて浦和を救った。最後まで交代カードが機能せず攻めあぐねた浦和は苦手の鳥栖相手に1-1で痛いドローとなっている。

【サンフレッチェ広島 0-1 FC東京】

 年間順位首位と3位による注目の対戦は、0-1でアウェイのFC東京に軍配が上がった。

 互いに一歩も譲らず後半に入り、広島は62分にJ1通算得点記録のかかる佐藤寿人に変えて切り札・浅野拓磨を投入する。だが先制はFC東京。70分、左サイドからのクロスを前田遼一が頭で落とし、橋本拳人がシュートを放つと、そのボールがゴール前にいた河野広貴のひざに当たってネットに吸い込まれた。

 失点した広島は終盤にかけて猛攻を見せ、84分にはドウグラスのヘディングシュートのこぼれ球に清水航平が詰めてゴールかと思われたが、直前のプレーでドウグラスがファウルを取られて得点は認められず。

 塩谷司の強烈なシュートもアブラモフに阻まれるなど最後までゴールに見放された広島は0-1で敗れてしまい、鳥栖と引き分けた浦和を引き離すことができなかった。

【その他のゲーム】

 アウェイでベガルタ仙台と対戦した横浜F・マリノスは1-3で2試合ぶりの勝利を挙げ、8試合負けなしとなっている。中村俊輔は今季3本目の直接FKを沈め、自身の持つJリーグ歴代最多記録を更新するなど2得点に絡んだ。

 不振が続くヴィッセル神戸はナビスコ杯準決勝の前哨戦ともいえる鹿島アントラーズ戦に臨んだ。しかし攻撃面でクオリティの差をまざまざと見せつけられ、0-2で4連敗を喫している。

 モンテディオ山形は劣勢をディエゴのゴールでひっくり返し、0-1で5月10日の柏レイソル戦以来19試合ぶり勝利を挙げた。対する湘南ベルマーレはここ最近勝ち切れないゲームが続き、山形戦で5試合勝ちなしと悪い流れを断ち切れずにいる。

 残留争いから少しでも離れたいヴァンフォーレ甲府とアルビレックス新潟の対戦はスコアレスドローに終わった。互いにシュート数が少なく手堅い試合となり、決定機はGKがしっかりと弾き出すなど両チームともゴールネットを揺らせず試合終了の笛を聞いている。

 守護神の楢崎正剛がJ1通算600試合出場という偉大な記録を達成した名古屋グランパスは、記念すべき試合を勝利で飾ることができなかった。12分に工藤壮人にゴールを許して柏レイソルに先制されると、16分に野田隆之介の一発で追いつくも、41分に工藤、そして89分に途中出場の中川寛斗に決められ勝負あり。柏は3-1で5試合ぶりの勝利を収めた。

 なお川崎フロンターレ対ガンバ大阪はACLの影響で4日に開催予定となっている。

 3日に行われたJ1 2ndステージ第13節の試合結果は以下の通り。

仙台 1-3 横浜FM
松本 1-0 清水
神戸 0-2 鹿島
浦和 1-1 鳥栖
湘南 0-1 山形
甲府 0-0 新潟
広島 0-1 FC東京
柏 3-1 名古屋
川崎F (4日開催) G大阪

【了】

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