昨季に比べて今季は相手陣内へより深く進攻
ボールの運び方がどう変わったのかを比較しよう。自陣でボールを奪ってからの10秒間と、そのさらに10秒後のプレーエリア、パス交換などをまとめた。
昨季と今季を比較すると、ボール奪取を含めたプレーの割合は全体的に左寄りから右寄りへ変わっている。そして、大きな変化が見られるのが、ボール奪取の10秒後から20秒後までのデータだ。
昨季に比べて今季は相手陣内へより深く進攻しており、同攻撃時における右サイドの関根の平均プレー位置はトップの興梠慎三に近い高さとなった。パス交換数を見ても、昨季はほとんどがディフェンスラインを中心とした守備陣におけるパス交換となっていたが、今季は両サイドへのボールが増加。さらに2列目でのプレーが中心だった柏木陽介がボランチを担うことが増えたため、柏木のパス受け数が昨季から大きく増えていることも分かる。
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