ドルトムント、香川ら不在でEL・PAOK戦へ
ボルシア・ドルトムントは最低限の成果を手にしたようだ。2015年10月1日、BVBはヨーロッパリーグ(EL)のグループC第2節でPAOKサロニキとの試合に臨む。
テッサロニキへの遠征に、香川真司やギュンドアン、フンメルスら5人の選手は帯同しなかった。監督トゥヘルは「疲労をため過ぎないように」と説明する。連戦を考慮して、休みが与えられた。よって、DFラインのメンバーが右からピシュチェク、スボティッチ、ベンダー、パクとなったように、今季は1度も試されなかった先発メンバーが組まれる。
それでもリズムが極端に失われることはない。オフサイドだったが、5分、カストロがエリアの手前で奪ってロイスがシュートを打ったのを皮切りに、BVBは徐々にボールを支配していった。基本的にサロニキは5-3-2で構える。しかしボールを奪ってすぐにカウンターを組み立てては来ない。
16分に、コンスタンティニディスのパスに反応して裏に抜け出すなど、ベルバトフは虎視眈々と裏を狙う。しかし4日前にダルムシュタットが見せたような、低い位置から鋭いカウンターをサロニキが繰り出すことはない。トゥヘルは「素晴らしい最初の30分間だった」と振り返る。27分、ホフマンの右からのクロスに、ロイスが飛び込む。左足は届かなかったが、BVBはじわじわとサロニキのゴールに迫った。
しかし34分。ハーフウェーライン付近からダイレクトで送られたボールに、マクが裏に抜け出して、ゴールを決める。0-1。先制を許す。トゥヘルが「素晴らしいバランスを見つけた」と感じたように、前半のBVBは、即席であるにも関わらずリズムは悪くなかった。バイグルを中心とするパス交換のリズムは、控え選手の間にも浸透しつつあるのかもしれない。
後半に入っても、サロニキは5-3-2で引いた。前半と変わらない。58分、センターサークル内でムヒタリヤンのパスをカットしたベルバトフがカウンターを仕掛ける。しかし、後に誰も続かない。とかくサロニキは1点を大事にしようとした。