有望な若手が揃う攻撃的MF。人選は悩みの種に?
ポスタコグルー監督が頭を悩ませるのは人材不足ばかりではない。有望な若手が多く出ている攻撃的MFのポジションの人選は、今後の大きな悩みの種になりそうだ。
そんな若手有望株の中で一歩先を行くのは、アジアカップの大活躍で一気に代表の欠かせない主力へと駆け上がったマッシモ・ルオンゴ(QPR)。今年から、チャンピオンシップ(イングランド2部)でプレーするなど、クラブレベルの実績も確実に積み重ねてきただけに、代表での中盤の攻撃的なポジションを盤石なものにすると予想されていた。
しかし、ここに来てルオンゴ優位の流れにストップを掛け得る存在が現れた。長らく悩まされたグロイン・ペインがようやく癒え、スコットランド随一のビッグクラブのセルティックで徐々に頭角を現しつつあるトム・ロギッチ。早くから豪州の将来を担う存在として期待されてきた若手の星がようやく戻ってきた。
ロギッチは、W杯2次予選の9月シリーズで代表復帰するやいなや、バングラデシュ戦(パース・3日)でゴールを挙げて存在を大いにアピールした。
それでも現時点での序列ではルオンゴが上であることは、衆目の一致するところ。共に先発したバングラデシュ戦では、ルオンゴはフル出場もロギッチは途中交代。続くタジキスタン戦でも、先発フル出場したルオンゴに対して ロギッチは68分からの途中出場だった。
現時点での2人の優劣はさておき、23歳のルオンゴ、22歳のロギッチのピッチ上での競演には、サッカルーズの明るい未来を 見いだせた。
さらに、彼ら以外にもMFには若手有力株がひしめき合う。先月取り上げた18歳のダニエル・ダシルバ(ローダJC)は、既に新天地でトップデビューを果たすなど順調な成長を見せる。
【次ページ】ふと感じた新しき“黄金世代”到来の予感