チーム成熟へ重要な一戦
ギリシャ遠征に帯同しない5人の中では、特に香川とギュンドアンが重要になる。17日のクラスノダール戦では香川が、23日のホッフェンハイム戦ではギュンドアンがベンチスタートしたドルトムントは、いつもの「リズム」を失った。クラスノダールには2-1で辛勝し、ホッフェンハイムとは2-2のドローに終わっている。
今のところBVBがリズム=好調を維持するには、中盤の構成が香川、ギュンドアン、そしてバイグルである必要があるのだ。香川とギュンドアンを欠いて、リズムを保てるか。まさにサロニキ戦は、トゥヘルの手腕が問われる試合なのである。
バイエルンの監督グアルディオラはザグレブ戦で、マインツ戦から先発を4人入れ替えた。ペップは、キミッヒ、ゲッツェ、ボアテング、ベルナトを試合開始からピッチに送り込んだ。それでいて、バイエルンのサッカーのクオリティは衰えない。ザグレブの指揮官マミッチは「強さを見せつけられた」と舌を巻いた。
もちろんペップは監督に就任して3年目であり、トゥヘルは1年目という違いはある。しかしこの先トゥヘルが、さらにBVBをチームとして成熟させていけるかという意味でも、PAOKサロニキとのELグループC第2節は、重要なゲームとなりそうだ。
【了】