アーセナルに勝利を収めたマルコ・シウバ監督【写真:Getty Images】
チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節が29日に行われ、オリンピアコスはアウェイでアーセナルに2-3で競り勝った。
これまでイングランドでのアウェイゲームに12試合勝てていなかったギリシャ王者がついに勝利を手にした。
試合前の記者会見でマルコ・シウバ監督は「常に有力候補が全ての試合に勝つというルールはない」と格上相手の勝利に自信を見せていたが、その言葉が現実になった。そして仏『レキップ』は試合後の同監督会見の模様を伝えている。
「非常に満足しているのを隠すことはできない。これまでイングランドで負け続けてきた我々にとって歴史的な一勝だ」
ポルトガル人指揮官はアーセナル相手の貴重な勝ち点3に喜びを爆発させ、試合を次のように分析する。
「ここで勝つためには痛みをともない、プレッシャーをかいくぐる必要があった。それが最大のキーポイントだ。アーセナルは疲れさせようとしてきたが、我々は抵抗し、走った。相手を恐れず勝利を信じ続けることが重要だったんだ」
たしかにボール支配率ではアーセナルに70%と圧倒され、シュートも18本打たれるなど守備に走らされる時間は長かった。それでも我慢して少ないチャンスを確実に仕留めた一勝は普段のそれと価値が違う。
オリンピアコスは過去3度CLでアーセナルと対戦し、すべて敗れていた。今回の粘り勝ちが選手たちに自信をもたらしたのは間違いなく、バイエルン・ミュンヘンとアーセナルが突破の最有力とされてきたグループに大波乱を巻き起こすかもしれない。
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