攻撃センスを遺憾なく発揮しMOMに選出
その中でセルジは敵陣63.11%を記録。91回のボールタッチ、70本のパス、両チーム最多5本のクロス、7回の1対1勝利、4度のタックルに2回のインターセプトはアウベスにもアルバにも見劣りしない、まさに「バルサのSB」といった数字が並んでいる。
さらに24分にはスアレスの先制点をアシスト。また、スアレスの2点目のシーンではペナルティエリア内まで攻め上がっていた。この試合でセルジは、自らの攻撃センスを遺憾なく発揮したといえるだろう。
そのパフォーマンスを賞賛するようにカンプ・ノウのスタンドはセルジがボールを持てば拍手を送り、『Who Scored.com』のレーティングで8.43点、同じくデータサイト『Squawka.com』のパフォーマンス・スコアで58点を与えられ、ともにマン・オブ・ザ・マッチに選出された。
近年、ネイマールやスアレスといった巨額の移籍金で移籍市場をザワつかせ、下部組織では未成年選手の国際移籍規定に抵触して今夏の補強を禁止されたバルサ。一方で、仮に今夏の移籍市場で補強禁止処分が科されていなければ、“右SBセルジ・ロベルト”は誕生しなかった可能性もある。
クラブの失策を救うのは地元カタルーニャ出身のカンテラーノかもしれない。
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