イングランドでは小さなクラブも多額を費やしている
スペインやドイツを見てみれば、バルセロナやバイエルンは1年で1人か2人の大物選手と契約したが、イングランドでは3、4人と契約している。たとえボーンマスのような小さなクラブでさえ、今年1500万から2000万ポンドを費やしている。モラタはレアル・マドリーからユベントスに2000万ユーロで移籍したが、イングランドのクラブへ行っていたらもっと多くの金が発生していただろう。
イングランドでは移籍金と同様給料も高額だ。僕が個人的に話したシティの選手は、プレミアリーグのトップクラブにおり、週給12万ポンドでオファーを受け取った。彼はそのクラブを愛していたが、シティは週給22万ポンドを提示した。「僕は残りたいが、もし給料が2倍になったら行かなくてはならない」ということだった。
それがイングランドとヨーロッパの差だ。より良いクラブに行ける選手は、今以上に成功できる。だがそれでもイングランドに来るんだ。給料が高いからね。
【了】
【編集部より】ジェイ選手はサッカーを通して恵まれない方々へのサポートを継続しています。本記事の原稿料は執筆者であるジェイ選手の意向により、ボランティア団体へ寄付致します。
プロフィール
ジェイ・ボスロイド
1982年、イングランド出身。アーセナルユースを経て、2000年にコベントリーでプロデビュー。以降、国内外のクラブを渡り歩き、今年よりジュビロ磐田に加入。2010年にはイングランド代表も経験。Jリーグでの登録名は「ジェイ」。
Twitter:@jaybothroyd