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資金力世界一のプレミア勢はなぜCLで苦戦するのか?【ジェイが斬る!欧州サッカー 03】

text by ジェイ・ボスロイド photo by Getty Images

ヴェンゲルは偉大な指導者だが、哲学を変える必要がある

資金力世界一のプレミア勢はなぜCLで苦戦するのか?【ジェイが斬る!欧州サッカー 03】
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】

 でも、結果を出しているシティにはシルバ、ナスリ、デ・ブライネにスターリングもいる。だがヤヤ・トゥーレやフェルナンド、フェルナンジーニョといったフィジカルに優れた選手もいる。アーセナルは彼らのような力強いチームと対戦するときいつも罠に陥る。

 汚いわけじゃないが、いじめられているようだ。彼らとの試合はいつも難しい。無敗優勝した当時のチームや、チェルシー、シティはそのような試合に勝ってきた。彼らはテクニカルな戦い方とフィジカルを前面に押し出す戦い方の両方を使える。それは先日のチェルシー戦でアーセナルが敗れたことにも示されたね。

 ヴェンゲルは偉大な指導者だと思う。彼よりも優れた監督はいるとは思わない。だけど、彼の哲学は通用していないから、変える必要がある。

 ヴェンゲルが“インビンシブルズ”(無敵のチーム)を率いて、アシスタントコーチにパット・ライスがいたときを覚えている。そして彼は守備陣と多くの仕事をこなした。しかし当時はマーティン・キーオン、トニー・アダムス、リー・ディクソン、そしてナイジェル・ウィンターバーンがいたんだよ。おそらくアーセナル史上最高の最終ラインだと思う。ウィンターバーンはアシュリー・コールの台頭とともに出ていったのは明らかだ。パット・ライスがいた当時、得点を許さない4バックがいた。

 子どもの頃からアーセナルのファンで、アーセナルは僕のクラブだ。いまはチャンピオンズリーグ出場より、優勝争いに戻る必要がある。彼らはデニス・ベルカンプやティエリ・アンリ、マルク・オーフェルマルスのような外国人選手を連れてくることを始めた。他のクラブはそれを始めているし、よりうまくやっている。アーセナルが獲得しているのは25歳の若い外国籍選手だが、チェルシーやシティは4000万ポンドを費やして選手を獲得している。それが成功の理由だね。

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