エディー・ジョーンズHC(左)とジョゼップ・グアルディオラ監督(右)【写真:Getty Images】
ラクビー日本代表の歴史的な勝利には、サッカー界の名将が力を貸していたようだ。24日、英紙『デイリー・ミラー』が報じている。
現地時間の19日にラグビー・ワールドカップが開催され、日本代表は優勝候補の南アフリカ代表に劇的な逆転勝利を収めた。このアップセットは世界中を震撼させ「史上最大の衝撃」と言わしめた。
そんな歴史的な勝利に日本代表を導いたエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、大会を前にサッカー界の名将であるジョゼップ・グアルディオラ監督に助言をもらっていたようだ。ジョーンズHCは昨年12月にバイエルンの練習場を訪れ、グアルディオラ監督にアドバイスを受けていたことを明かしている。
グアルディオラ監督はバルセロナ監督時代にはUEFAチャンピオンズリーグを2回、リーガ・エスパニョーラを3回優勝。2013年からはドイツの名門バイエルン・ミュンヘンで指揮を執っており、2年連続でブンデスリーガ優勝を達成している。
ジョーンズHCはグアルディオラ監督という異なる種類のスポーツの指揮官に助言を仰いだ理由として次のように語っている。
「ラグビーとサッカーは非常に近いスポーツだ。常にボールをスペースへと動かす。グアルディオラ監督が率いたバルセロナとバイエルン・ミュンヘンは今まで見たなかで最もファンタスティックなチームだった」
グアルディオラ監督はチームをコンパクトに保ち、積極的なプレッシングと緻密なパスワークを用いることでサッカー界に革命をもたらし続けている。ジョーンズHCは「サッカーとラグビーは根本的には全く同じだ」と語る。
「彼は世界で最高の指揮官だ。いつだって最高のものを学びたいものだよ。もし、そのチャンスが与えられたら、それは素晴らしい機会なんだ」
最も“番狂わせ”が難しいスポーツの一つといわれているラグビーにおいて、世紀のアップセットを成し遂げた日本代表。その裏にはひたむきに“最高”を学び続ける指揮官の努力があったようだ。
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