インテルとは真逆の方針。正否はシーズンの最後に
「最近のミランはミランらしいことをしてこなかった。今後はメンタル面でも鍛えられる必要がある」とミハイロビッチ監督は語っていたが、若手の成長を促進できるかどうかも彼に課せられた役割だ。もっといえば、その点がセルビア人監督の最終的な仕事の成否を左右しそうである。
ここまで見るとミハイロビッチは、チームを変えるためにまず戦術を大きく変え、そこから選手を育てていくというアプローチを取っている。
興味深いことに、これは友人であるインテルのロベルト・マンチーニ監督と真逆だ。こちらは選手を育てることを諦め、かわりに選手を総入れ替えする勢いでフィジカルの強さを前面に押し出した布陣を補強で完成させた。
果たして、正しいのはどちらか。ダービーはインテルがものにしたが、シーズン最後にどんな回答が出るのかに注目したい。
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