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「合言葉は勇気」。バルサ封じた“攻撃のための守備”。セルタが示した番狂わせの方法

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

攻撃と守備、そしてメンタルが1つとなった勝利

 とはいえ、前線の選手が腰を落として守備に集中力を高めるのは気力も体力も大きく消耗する。それを前節から中2日で完璧にやり遂げたセルタの面々は何よりも讃えられるべきだろう。

 さらに、もちろんバルサも90分全てで押さえ込まれていたわけではない。後半の立ち上がりにはメッシが何度かゴールに迫るシーンもあった。その中でもGKセルヒオ・アルバレスを中心にセルタの守備陣は得点を無駄にしないため奮闘していた。

 データサイト『Who Scored.com』のレーティングは、セルヒオ・アルバレスに8.1点という高い評価を与えている。(もちろん最高評価は2ゴールを決めたイアゴ・アスパスの9.47点)

 セルタはホームのサポーターの前で、チーム全員が最高のパフォーマンスで王者を破ったといえるだろう。

この日、セルタが見せたものは「点を取るための守備」、「相手を封じるための攻撃」、「奪った点を守るための守備」、そしてそれらを実行するための「勇気」。

 これら全てが1つにまとまったとき、番狂わせは起こるものだ。

【了】

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