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本田圭佑 9年前

蚊帳の外にいた本田、パスミスに危険なボールロスト…“修正”で切られた10番

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

修正に迫られた指揮官。ミス連発の本田が交代に

蚊帳の外にいた本田、パスミスに危険なボールロスト…“修正”で切られた10番
チームを修正するために本田に交代を命じたシニシャ・ミハイロビッチ監督【写真:Getty Images】

 しかしながらその修正にあたり、真っ先に切られたのがボールロストを連発していた本田だったのだ。それにしても、ボールコントロールは以前にもまして雑だった。トラップは大きく、足元にボールが収まらない。インテル戦、パレルモ戦とここまでではなかったので、疲労の影響と思いたいのだが…。

 レビューで「ポイントはリカバリー」と書かせていただいたが、それが上手くいかなかったということなのか。それとも、結果を出さなければという焦りから来るものなのか。いずれにせよ、フィジカルコンディションのブレと迷いがボールタッチに現れているような印象がした。

 ミハイロビッチ監督は、本田を良く忍耐して起用してきたと思う。プロとして必要な時には厳しく“ダメ出し”のできる人で、カターニア時代に森本貴幸を干した経緯を考えると、今回は本当に我慢して使っている印象だ。だからこそ、「彼には技術がある。必ず見せてくれると思う」という指揮官の期待には応えて欲しかった。

 一方で、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は地元TVにこう語っている。「ボナベントゥーラはトップ下もできるが、メッツァ・アーラ(インサイドMF)として結果を出した。トップ下は(アンドレア・)ベルトラッチもできるし、(ジェレミー・)メネズが戻れば3人の攻撃的MFの起用も可能だ」。こういう時にウチには本田がいる、と語ってもらえるような活躍をして欲しいのだが…。

【了】

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