大量リードから一転。後半は苦しんだミラン
今シーズン初先発を果たしたマリオ・バロテッリが直接FKを叩き込み、リッカルド・モントリーボのミドルパスに反応して3列目から飛び出したジャコモ・ボナベントゥーラが2試合連続ゴールを決める。
ところが、トップ下として先発を果たした本田はリズムに乗れない。相手に張り付かれながらトラップを流し、エリア内でボールをもらってもロスト。前半25分には前線で相手のバックパスをインターセプトして前に出て、右でフリーとなっていたカルロス・バッカにラストパスを供給する。しかしこれも点には繋がらなかった。
危険なボールロストは少なくとも3度犯し、後半も流れに乗れない。すると今度はチームが2失点を献上し、一気にリズムが崩れた。そのうち後半16分、なんでもないショートパスをミスしてボールをロスト。
ポゼッションを演出して悪い流れを断つどころか、ピンチを招くことをしては致し方ない。2分後、ミハイロビッチ監督は交代を決断した。本田を下げてアンドレア・ポーリを右MFに置き、4-4-2に修正。「これで我われは苦しむことがなくなった」と指揮官は語っていた。
流れを混乱させた直接の原因は右サイドだ。ウディネーゼが巨漢のドゥバン・サパタを投入したことに伴い、警告を食らうなど前半からやや苦しんでいた18歳のダビデ・カラブリアを下げ、CBクリスティアン・サパタを緊急避難的にサイドバックに起用。
一方でこの日右のインサイドMFに起用されたのがサイドの上下動に慣れていないナイジェル・デ・ヨンクだったことから、サイドのカバーが乱れて失点につながり、さらなる修正が必要となった。
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