無念の途中交代となった本田
シニシャ・ミハイロビッチ監督に呼ばれた本田圭佑は無念の表情を浮かべながらベンチへと戻っていった。試合開始早々、マリオ・バロテッリの芸術的なFKによって先制し、前半だけで3ゴールを決めたミラン。しかし、後半から試合展開が一変し、ウディネーゼにあと一歩のところまで追い詰められた。
ウディネーゼはちょっとした“クライシス(危機)”に陥っているチームだ。開幕戦でホームのユベントスに史上初の黒星をつけるという快挙を達成したものの、その後は混乱の3連敗。とりわけ前節のエンポリ戦は先制したものの試合終了間際に逆転ゴールを許すチーム状況を象徴したゲームだった。
そんなウディネーゼ相手にドローを通り越して逆転負けの危機に瀕していた試合展開に、ミハイロビッチ監督は“決断”せざるを得なかったのだ。現地メディアの批判に晒され続けてきた本田を常に庇ってきた同指揮官だが、勝点3のために交代とシステム変更を余儀なくされた。
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