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【現地レポート】「あいつがいて良かった」と言われるように――。 “オールドルーキー”岡崎が焦らない理由

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

ゴールへの気持ちは表れるも結果につながらず

 後半はカンテが真ん中に入ったことで、球回しがスムーズになっていた。しかし1.5列目がいないこのような背景から、特に前半は、必然的に岡崎は低い位置まで下がってボールを受け、ゲームを作る側に入らなくてはならなくなる。ストーク戦後の岡崎は、自分の役割について次のように語った。

「あそこで中継するというのは大事。そこからまた攻撃に入っていくというのは自分の良さだと思うので。連係するのはいいんですけど、考えなくてはいけないのは、そこで俺だけが受けて囲まれるのは良くない。ボールの回し方としては、それはうまい回し方ではない。俺がそこで1人おりても(下がっても)、俺1人になっちゃう。それは怖いなと思いますね」

 同時にこの試合では、ここまでの5試合よりも高めの位置に張り続ける時間も長くはなっていた。「点取り屋としての自分の持ち味を出したい」、そんな気持ちの表れだったのかもしれない。

「ゴール前に顔を出したいなと思っていた。(ストークは)裏をかなり警戒しているなと。緩そうだったんで、それは狙ったんですけど」

 だが結果的には得点シーンに絡むことはなかった。唯一の好機は前半33分。カンテからのスルーパスに岡崎が反応して、GKと1対1の状況になりながらも右足のシュートはGKの身体に当たり跳ね返されてしまう。

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