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「すごく可能性を感じる」。香川も絶賛の若き才能。ドルトムントで躍動続ける21歳の新右SB

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドイツ代表にとってもラーム後の答えとなるか

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香川もギンターを評価する【写真:Getty Images】

 そしてインゴルシュタット戦で、右SBとして初めて先発する。それからギンターの躍動が始まった。7-2で勝利したホームでのELオッズ戦の後では、香川は「すごく可能性を感じさせるSB」と評した。仲間内では「うちのイヴァノビッチって言われている」のだという。

 ハノーファー戦の後、13日付の『ビルト』日曜版は「ギンターはヨギにとって右SBの解決策なのだろうか?」という記事を掲載した。ブラジルW杯を終えてフィリップ・ラームがドイツ代表を引退してから、未だにラームに代わる右SBの適任者は現れていない。

 4日の欧州選手権予選のポーランド戦では、ボランチが本職のエムレ・チャンが右SBを務めた。つまり代表監督ヨアヒム・レーブにとって、ギンターが“ラーム以後”を解決する策になるのではないか、ということである。

 このようにドイツ代表に推す声も上がっているが、ギンターは「代表チームにとって僕は間違った問い合わせ先だ」と謙虚な姿勢を崩さない。それでいて20日のレバークーゼン戦では、ウェンデルの左サイドを突破して3点目に繋がるPKを獲得など、勢いは衰えるどころか、さらに増している。

 今季ドルトムントの「シーズンの終わり」には、“右SBギンター”が、「最も重要な」サプライズとなっているのかもしれない。

【了】

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