メッシとともにチームを盛り上げたアウベス
しかし、トップ下として起用された今回は、中央の難しい位置にいながら相手DFを10回抜いている。そして90回のボールタッチで3度のチャンスを作り出し、今季最多となる10本のシュートを放った。
2度のPKのうち、1度はバーを越えて失敗に終わったものの、そんなことはどうでもいい。バルトラの先制点をアシストし、PKと自らドリブルで切り込んでのゴールで3点に絡み勝利に貢献。
データサイト『Who Scored.com』のレーティングでは10点満点という最上の評価を与えられた。
さらに、メッシに加えてもう1人、やはり欠かせない存在であることを証明した選手がいる。ダニエウ・アウベスだ。
開幕戦で負傷交代後、復帰戦となった今回。アウベスは、敵陣で72%もの割合でプレーし、両チーム最多のボールタッチ132回、パス本数110本を記録。バルサが相手を押し込むことができたのも、より多くの得点を奪えたのも、この右SBの存在感が大きかった。
一方で、レバンテも決して簡単な相手ではなかったはず。ただズルズルと引いて逃げるのではなく、しっかりとカウンターを狙って得点を奪いにいく姿勢を出していた。
バルサを相手にシュート11本、チャンスメイク7回という数字は前節のアトレティコと全く同数。この敗戦で2分け2敗と、いまだ勝利がないが、来季連続7年目のプリメーラを戦うためにも早めに勝利が欲しいところだ。
この勝利で苦しみながらも開幕4連勝を飾ったバルサ。主力の欠場や過密日程の影響もあって対応に迫られたルイス・エンリケ監督だが、それゆえに発見もあったはず。
なにより、PKを外すことも含めてメッシがいつも通りの姿を取り戻しつつあるのが朗報だ。
【了】