リスクの恐れを感じさせなかったアフガン戦
24歳の原口は過去にもチャンスを与えられたが、期待を裏切ってきた。それでもアフガニスタン戦ではシャープに見え、決定的で、数少ない先発の機会を最大限に活用した。
香川が素晴らしい一撃で先制ゴールを決めてから、その動きでアフガニスタンディフェンスのミスを誘い、スペースを生み出し、シュートチャンスを作り、左サイドから内側に切り込む彼は10分ほどでマークされるようになった。
この早い時間帯からの貢献が残り80分間交代を告げられないだけの自信と勢いをもたらし、ポゼッションにおける原口の一つひとつの動きがダイレクトでアグレッシブで、リスクを冒すことへの恐れを感じさせなかった。
もちろん彼はチームの中での責任を欠かさなかったが、再びチャンスを得たときに難しい場面でも様々な役割を担えるかどうかは見守らなければならない。監督は元浦和レッズのFWを見て喜んでいただろうし、後半に武藤嘉紀や宇佐美貴史を投入しても原口には別の役割を与えて試合終了までプレーさせた。
ハリルホジッチ監督は何か別のことを奨励する指導者のように思われる。彼は今回の予選で選手たちにシュートを枠に入れるよう促し、多くの時間を費やした。そして継続的に万能な役割を担える選手を見つけようとしているのかもしれない。
その要素が原口にあるかどうかは最終的にヘルタ・ベルリンでのプレーやコンディションに依存する。
それでも、彼のワクワクさせるようなパフォーマンスは確かにハリルホジッチ監督に収穫を与えた。このボスニア人指揮官はこの“戦術的規律のない選手”に頼ってもいいのかもしれない。
【了】