「金額規模がいまは数億円だけど、ビッグクラブだったらそれが10倍以上になる」
――具体的なことは正式決定後に野々村さんからお話頂くとして、それが成功すればJクラブとしては初ですよね?
「そのビジネスモデル自体がないですからね。早ければ来年から始めます。ただ●億円どこかから借りてきて、自分たちで何とかするんじゃなくて、新しいやり方をしないといけない」
――Jクラブだとスタッフ数が少ないなど、新しいことをやるにはマンパワーの問題もあるのではないですか?
「Jが始まったときのバブル的な流れで残っている人もいるんじゃないかな。いまみんな一生懸命やっているんだけど、本当はリーグがどんと変化してほしい。クラブも何らかのやり方を変えるとか、変化をつけないと。そういう時にいろいろなことができる人たちがいないと、上手くやれないと思う。
セールスマンもそうだし、へんてこりんな面白いアイデアを出す人でもそう。出す人がいてもそれを実現できる人がいるかっていうとなかなかいなかったりする」
――失礼な話ではありますが、新しいことは札幌くらいの規模のクラブだからまずスタートできるのではないですか? ビッグクラブだと意思決定に慎重になって身動きがとれないこともあります。
「もちろん。僕のような人間が社長で、すぐに決定できて、色々なことができるようなクラブだからっていうのはある。でも、僕がたとえばビッグクラブの社長であってもやりたいと思うよ。その金額規模がいまは数億円だけど、それが10倍以上になる。
ただ、それにはビジネスパートナーを納得させないといけない。クラブを信じられるような可能性を示さなきゃいけない。最初にも言ったけど、誰かがもっとこうなっていくんだというような大きな話をつくらないとダメだと思っている。
あと札幌の場合はローカルのメディアがある。そこをどう使うかで、ライトな人たちを掴めるかどうかは決まってくる。関東ではなかなかできない。関東ではローカル放送がほとんどないから」