【ドイツ】ブンデス全クラブが難民支援ロゴ付きユニを着用へ。あのクラブは拒否…?
ビルト紙が作成した難民支援ワッペンの着用を拒否したザンクトパウリ【写真:Getty Images】
ドイツ・フットボールリーグ(DFL)は、難民支援に対する啓蒙活動の一環として対象試合に限り全36クラブのユニフォームに特別なワッペンをつけることを発表した。
これにより、今週末行われるブンデスリーガ1部と2部の全チームが独紙『ビルト』が作成した「wir helfen #refugees welcome(我々が助けます #難民歓迎)」のワッペンを付けたユニフォームを着用することになる。
しかし、このキャンペーンに反対するクラブが現れた。宮市亮が所属する2部のザンクトパウリだ。同クラブはドイツのクラブでも難民支援に力を入れているクラブである。一見、非協力的に思えが、なぜ反対の姿勢なのだろうか。
ディレクターを務めるアンドレアス・レティッヒ氏は「我々は間接的ではなく直接的な援助を提供していきたい」とその理由を明かしている。
レティッヒ氏の言うように、啓蒙活動はあくまで“間接的”な行動にすぎない。ザンクトパウリは試合に1000人の難民を招待するなど、“直接的”な活動に取り組んでいる。
これにはドイツ国内から賛同の声が挙がり、ツイッター上では「#BILDnotwelcome(ビルトは歓迎されていない)」というハッシュタグが流行ったようだ。
ドイツ国内外でもサッカークラブによる難民支援の活動は増えてきており、今後も支援の輪は広がりそうだ。
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