「デビュー戦ゴールは夢のよう」「アンリと比較されることは…」
――新しいチームメイトのウェイン・ルーニーは「君のことは知らなかった」と言っていたらしいね。
「当然だよ! 僕は若いし、リーグ1でもまだそんなにプレーの経験がない。フランス代表にだって呼ばれたばっかりだ。そんな僕がユナイテッドの一員になって、ルーニーのチームメイトになれるなんて、本当に光栄だよ。彼は本当に素晴らしい選手だし、彼とプレーすることでものすごく成長できると思う」
――デビュー戦でゴールを決めたのは、最高のお披露目になったんじゃない?
「まるで夢のようだよ! こんな展開はまったく想像すらしていなかった。でも調子はすごく良かったし、良い感触もあった。それはチームメイトやスタッフが僕が最高の状態でプレーできるような状況を作ってくれたおかげでもあるんだけどね。
ファン・マタと交代してピッチに上がったときも、すれ違い様に彼が激励してくれたんだ。『いつものようにプレーすればいいんだぞ!』ってね」
――実際、そのとおりになったわけだ。あのゴールについて話してくれる?
「左サイドでボールを受け取って、そのままドリブルで切り込んでいった。軽くフェイントをかけて相手の選手を一人かわしたあと、右足の内側で流し込んだ。そしたらうまくネットに収まってくれたんだ」
――まるでティエリ・アンリのゴールみたいだった。実際、彼と君はよく比較されるよね。
「そうなんだ。僕も彼と同じウリス(パリ郊外のアマチュアクラブ)のクラブでサッカーを始めた。だけど、ティエリ・アンリはフランス代表、そしてアーセナルでも史上ベストのスコアラーだ。格が違いすぎるよ! それを考えたら、みんな比較しようなんて思わなくなるはずだよ(笑)。
僕はマーシャルで、19歳、それに僕は…僕自身だ。僕には僕のスタイルがある。彼と比較されているのを耳にするのは、本当にびっくりするくらいの光栄だけれど、シリアスなものでは決してないと自覚しているよ」
――ルイス・ファン・ハール監督からはどんな言葉を?
「どのポジションでプレーするのが一番得意かと聞かれたから、僕は『真ん中』と答えた。彼は『いくつか複数のポジションでプレーしてもらうことになる』と言ったよ。それについては何の問題もない」