「自分に8000万ユーロの価値があるかどうかは分からない」
――フランスサッカー史上最も高い移籍金でマンチェスター・ユナイテッドの一員になった感想は?
「周りの人たち、家族や友達はちょっと恐れおののいていたよ。僕の年齢(19歳)の選手には、あまりに度を超した金額だと思う。
でもこれはクラブ間が決めたことだし、彼らがお互いに同意した以上、僕自身にはどうすることもできない。これがフットボール界のマーケットのあり方だ。それについて僕が何か言う立場でもないし、僕はピッチの上で、自分がするべきことをやるだけだよ」
――とはいえ「フランスで最高額」ということは、君はかのジネディーヌ・ジダンより高額の選手、ということになる…
「自分に8000万ユーロ(約108億円)の価値があるかどうかは分からない。だからこの質問には答えようがないよ。というか、実際あまりそのことについては考えないようにしているんだ。
僕は純粋に、スポーツ上の理由でマンチェスター・ユナイテッドに行くことになった。だから特にプレッシャーを背負うことになったとも感じていない。今はただ、ピッチ上で自分の価値を証明することだけを考えているよ。
――フランス代表のディディエ・デシャン監督は、これは君にとって「別の惑星に行くようなものだ」と話していたけれど、自分でもそう感じている?
「もちろん、モナコ時代とは別世界だと思うよ! マンチェスターはサポーターの数もものすごいし、どの試合もスタジアムは満員だ。それに、イングランドでは人々はサッカーのために生きている。その新しい環境へいかに順応できるかは僕自身にかかっている。
でも、心配よりもワクワクのほうが大きいんだ。ただ、英語だけは勉強しなくちゃならないけどね。少しは話せるけどまだまだだ。今は週に2回レッスンを受けているけど、できるだけ早くきちんと話せるよう、もっと集中してやるつもりだ」