2.ロビン・クアイソン(パレルモ)
ロビン・クアイソン【写真:Getty Images】
ハビエル・パストーレ、ヨシプ・イリチッチ、パウロ・ディバラ。これまで数多くのトップ下を輩出してきたパレルモだが、ロビン・クアイソンは次なる“傑作品”となれる逸材だ。
ガーナ人の父親とスウェーデン人の母親を持つクアイソンは、今夏に行なわれたU-21欧州選手権を制したU-21スウェーデン代表メンバーだ。トップ下とセンターハーフを主戦場とし、母国では元バルセロナのシャビと比較されている。
しかし、プレースタイルはより純正なトップ下に近く、しなやかなドリブルと強烈なシュートを持ち味とする。クアイソン自身も「シャビではなく、ロビーニョからインスピレーションを得ている」と語っている。
スウェーデンのAIKソルナの下部組織で育ちプロキャリアを積んだ後、2014年にパレルモに移籍した。昨季は前半戦は出番が少なかったものの、ディバラの移籍が濃厚となるにつれてトップ下での出場機会が増加。セリエA1年目にして印象的なプレーを連発し、フィオレンティーナ相手に2ゴール、ラツィオ相手に1アシスト、ナポリ戦とミラン戦では持ち前のドリブルで相手守備陣を切り裂くなど才能をみせつけた。
ディバラがパレルモから去った今、新たなアイドルとしてファンの期待を一心に集めるクアイソン。来夏、同選手のビッグクラブへの電撃移籍があったとしても全く不思議ではない逸材だ。まずは今週末のミラン戦で、その才能をしかと見届けていただきたい。
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