CL復帰を見据えつつ、クラブ初優勝を狙う
これらのことを考えれば、ブンデスリーガの首位を走るドルトムントにとって難しい相手ではなさそうだ。『キッカー』特別号では、グループリーグについて、主将のフンメルスは「まず第一に宿題をこなす」と話している。つまりBVBにとってクラスノダール戦は、クリアしなければならない課題、ということになる。
ハンス・ヨハヒム・ヴァツケ社長もグループCを「平均的な難しさ」と捉えている。決してナメている訳ではない。それでも、今季のBVBの目標の1つに「出来る限り早く」チャンピオンズリーグに返り咲くことがある。ここで躓く訳にはいかないだ。そのためにも、クラスノダールの初戦でしっかりと「宿題をこなす」必要がある。
8月の終わりのヘルタ・ベルリン戦の後では、アウェイの遠さに触れながら、香川真司も気を引き締めた。
「9(月)、10、11が一番タフだと思う」
クラスノダール戦の先発については、中4日ということを考えれば、香川も含めて、メンバーは12日のハノーファー戦とほとんど変わらないのではないだろうか。ロイスはハノーファー戦に続いて欠場となりそうだ。
ツォルクSDは、ELの目標については「我々はグループリーグを乗り越えるつもりだ。その後でさらに先を見据える」と語った。ロイスは「決勝が我々の目標でなければならない」とする。
「自分たちのスタイルを貫けば、さらに先に進むとても良いチャンスを得るだろう」
前身のUEFAカップも含めて、ヨーロッパリーグはBVBが獲得したことのないタイトルである。
志は高く、それでいて足元を見据える――。
ドルトムントのELが始まる。
【了】