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香川真司 9年前

ドルトムント、EL初戦は“未開の敵”。クラスノダールとの力関係は? 香川は先発濃厚

text by 本田千尋 photo by Getty Images

CL復帰を見据えつつ、クラブ初優勝を狙う

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香川真司【写真:Getty Images】

 これらのことを考えれば、ブンデスリーガの首位を走るドルトムントにとって難しい相手ではなさそうだ。『キッカー』特別号では、グループリーグについて、主将のフンメルスは「まず第一に宿題をこなす」と話している。つまりBVBにとってクラスノダール戦は、クリアしなければならない課題、ということになる。

 ハンス・ヨハヒム・ヴァツケ社長もグループCを「平均的な難しさ」と捉えている。決してナメている訳ではない。それでも、今季のBVBの目標の1つに「出来る限り早く」チャンピオンズリーグに返り咲くことがある。ここで躓く訳にはいかないだ。そのためにも、クラスノダールの初戦でしっかりと「宿題をこなす」必要がある。

 8月の終わりのヘルタ・ベルリン戦の後では、アウェイの遠さに触れながら、香川真司も気を引き締めた。

「9(月)、10、11が一番タフだと思う」

 クラスノダール戦の先発については、中4日ということを考えれば、香川も含めて、メンバーは12日のハノーファー戦とほとんど変わらないのではないだろうか。ロイスはハノーファー戦に続いて欠場となりそうだ。

 ツォルクSDは、ELの目標については「我々はグループリーグを乗り越えるつもりだ。その後でさらに先を見据える」と語った。ロイスは「決勝が我々の目標でなければならない」とする。

「自分たちのスタイルを貫けば、さらに先に進むとても良いチャンスを得るだろう」

 前身のUEFAカップも含めて、ヨーロッパリーグはBVBが獲得したことのないタイトルである。

 志は高く、それでいて足元を見据える――。

 ドルトムントのELが始まる。

【了】

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