所属選手の市場価値ではおよそ3倍
ボルシア・ドルトムントにとって、まさに“旅路”となりそうだ。2015年9月17日から、UEFAヨーロッパリーグのグループステージが始まる。グループCでドルトムントは、ギリシャ、ロシア、アゼルバイジャンを転戦する。
ホームに迎える初戦の相手は、ロシアのクラスノダールである。クラスノダールは、首都モスクワからほぼ真南に1200km、黒海の東のほとりに位置する地方都市だ。陸路でドルトムントから約3000km離れている。『キッカー』特別号では、BVBの移動距離について「良い空の旅を!」と、ちょっとしたトピックになっている。
ドルトムントにとってクラスノダールは未開の敵である。『キッカー』特別号に対して、ミヒャエル・ツォルクSDは「クラスノダールはとにかく興味深くて新しい対戦相手だ」と語った。ヨーロッパのトーナメントで両チームは初めて顔を合わせることになる。
ドルトムントとクラスノダールの力関係だが、まず参考となるのは市場価値の差だろう。冊子『トランスファーマルクト2015/16』によれば、両者の市場価値は、2億8750万ユーロ(約391億円):8820万ユーロ(約120億円)となっている。ここで言う「市場価値」とは、所属選手の市場価値を合計したものである。比べると、およそ3倍の開きがある。
またELの14/15シーズンに参戦したクラスノダールは、グループHでボルフスブルクと対戦した。その時はホームで2-4、アウェイで1-5と2連敗している。現在はロシア・プレミアリーグで6位に位置し、また得点ランキングで上位に付けるクラスノダール所属のアタッカーはいない。