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香川真司 9年前

データで読むドルトムント。カギ握る香川とフンメルスの“関係性”。新システムの狙いとは?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

新システム4-1-4-1の狙いは?

そして、なによりも顕著な違いが現れているのが香川真司のポジションだ。

背番号7を背負っていた香川の昨季の平均ポジションは中央。トップ下として起用されている選手だけに、それは当然のことと言える。

しかし、今季の4試合では大きく左に開いてプレーしている。今季からトゥヘル監督が導入したとされている4-1-4-1システムによって、香川のポジショニングが昨季と大きく変化した。

とはいえ、スタメン表では香川と隣り合わせで表記されるギュンドアンだが、平均ポジションを見るとより低い位置でプレーしている。むしろ、アンカーとされているヴァイグルにより近い位置取りとなっている。

フォーメーションや選手のポジショニングは役割や試合展開に応じて常に変化していくものであるため当然のこととも言えるが、このデータからはギュンドアンはヴァイグルと並んでWボランチのような役割を担っていることがわかる。

ドルトムントは昨季、オーソドックスな4-2-3-1で戦っていたが、今季は4-1-4-1と4-2-3-1の中間のシステムといえるだろう。

そして、香川が左に位置することで中央のスペースをロイスが使うことができる。さらにロイスが中に絞ることで開いた右サイドのスペースにSBのギンターが攻め上がるという形が成り立っている。

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