FIFAのゼップ・ブラッター会長【写真:Getty Images】
スイス当局は、汚職事件を起こし問題となっている国際サッカー連盟(FIFA)が所有するマンションと金融資産を差し押さえたようだ。14日の英紙『デイリー・メール』が報じている。
今年5月にFIFA幹部のうち7人が逮捕されるなど、内部で贈収賄や資金洗浄などが横行していたことが露わになった。当初は関与を否定していたゼップ・ブラッター会長も破格のテレビ放映権売却に関係している疑いで調査のメスが入っている。
汚職事件に関わった人物は他にもいると考えられており、不正な手段で手にいれた財産を突きとめるため、スイス・アルプスにあるFIFAの所有物と金融資産を差し押さえたことが明らかとなった。
徹底的に汚職事件に関わった人物を洗い出し、資金洗浄の目的で使われた形跡を見つけ出す構えのようだ。ブラッター会長が起訴されるかどうかは定かではないが、汚職事件を防げなかったことなどで追求されることは間違いないだろう。FIFAからウミを出しきり、健全な状態に一新されることを願うばかりである。
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