CLで勢いを得られるのか
泣きっ面の蜂のボルシアMGをCLで待ち受けるのは、昨季ヨーロッパリーグ王者のセビージャ、プレミア2位のマンチェスター・シティ、そしてイタリア王者のユベントスである。
昨シーズンは敵地でバイエルンに勝利し、最終的にブンデスリーガで3位となった強さはどこへいってしまったのか。
『ビルト』日曜版は、ドイツ代表のマックス・クルーゼとクリストフ・クラマーを欠いたことを指摘する。前線から中盤へ動いたクルーゼと、中盤から前線へ動いたクラマーという運動量豊富な2人を、ボルシアMGは手放した。クルーゼはボルフスブルクで、クラマーはレバークーゼンでCLを戦う。結果論だが、2人はボルシアMGを支える“屋台骨”だった。
『ビルト』日曜版は「これまでのところルシアン・ファブレはクラマーとクルーゼの穴を埋めることができない」と記している。新戦力のシュティンドルは居場所を見つけることができていない。ドイツカップの1回戦=ザンクトパウリ戦で輝いたに留まっている。
それでもCLの初戦は、情け容赦なくやって来る。15日、アウェイのセビージャ戦だ。シュティンドルは“初戦というもの”に対してミュラーと似たような考え方をしている。
少し違うのは、CLで「勢い」を得てブンデスリーガに取り入れようとしていることだ。CLで良い流れを得て、リーグ戦で絶望の淵から抜け出す。そう描いているのはシュティンドルだけではないだろう。
「チームは分かっている。セビージャに対抗できるということを」
ドイツ勢は、昨季に続き4チーム全てが決勝トーナメント進出となるか。欧州最高峰の舞台は15日に始まる。とりわけボルシアMGは、早くも究極を迎えることになる。
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