少ないチャンスを生かせるかが今後の鍵に
「あの場面ですね。あの場面がやっぱり一番大きかったかなと思う、今日は。もうほんとちょっと足もとで止められていれば、シュートまで行けた」
「それでもどこかで、45分だったら45分の中で、1回や2回はああやってスポットに入ることがあるので、あそこですね、勝負は」
と本人の分析どおり、レスターでは巡ってくる好機の数は多くはない。それだけに、少ないチャンスをどれだけ生かせるかが今後の焦点であり、本人にとっては課題だ。
「決めてくれば『あいつに出しとけば』となると思うし、自分が交代されずに、周りが交代される可能性があるし。地道な作業だと思う。この競争が、この1年続くのかなと思います。
そこに打ち勝つには、俺の能力からしたらそこのスポットで勝負するしかない。いかにそこに入って、そこに入ったらシュートまで行くよと。シュートまで行けば『あ、こいつは危険だな』と思われる」
この試合後、敗軍の将となったアストン・ビラのティム・シャーウッド監督が「良いサッカーをしても結果が出せなければ、勝てなければ意味がない」とうなだれていた。普段は明るい同監督なだけに、苦い表情で言葉少なだったのが印象的だった。
最終的には結果がすべてとなる世界。シーズンは始まったばかりで焦ることはないが、悠長に構えてはいられない。
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